二キシー管を使ったユニークな腕時計がクラウドファンディングを開始

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日本でも一時ニキシー管を使った時計がブームになりましたがそれは置き時計の話です。小型が難しい真空管は腕時計にするにはハードルが高すぎますが、今回そんなマニアックな製品がKickstarterに登場しました。

IN-16とⅣ-9の2本を使った腕時計

腕時計という限られたスペースにガラス管を配置する都合上、2本だけケースの中に封入されています。とはいえ2本だけだと時間と分を同時に表示できないため、それぞれを切り換えて表示する仕組みです。

スマートウォッチに代表される今時の高性能な腕時計に比べると不便きわまりないですが、歯車で動く機械式時計とは異なるレベルでアナログな腕時計と言えます。

 

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ケースはABS、ストラップはシリコンのため、G-SHOCKの様なカジュアルさの有る時計に仕上がっています。ファッションアイテムとして休日のカジュアルシーンで活躍しそうな1品です。勿論ご職業によっては仕事場で使って目立つというのも大いに有りですが。

腕時計の内部に使われているのはソ連時代のニキシー管で当時に日本製に比べるとガラスが厚く、腕時計に使ったときの耐久性が高いそうです。
リチウムバッテリーから5Vを供給する仕組みで、USBケーブルを介して充電を行います。

GlowerとNixoidの2種類

先ほど2種類の真空管が用意されていると言いましたが、製品によって使う真空管が変わります。Nixoidはニキシー管のIN-16、Glowerはフィラメント管のⅣ-9です。

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Nixoidはニキシー管のため、1から9まで折曲がった電極が発光します。丸みを帯びた柔らかなフォントです。

緑色のバックライトで照らされてSF感の有る仕上がりですね。

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一方Glowerはフィラメント管のため、マークシートの様に日の形から1から9まで表示します。こちらの方が数字が角張っているのがお分かりいただけるでしょうか? またいかにも真空管を使っているという暖かなオレンジ色が特徴です。

価格は2万円弱で腕時計としては安め

かなり凝った作りですが、価格は2万円弱と腕時計としては安めです。この価格ならG-SHOCKとそれほど遜色有りません。機械式腕時計に比べると安いと言えます。
なお、既にアーリーバード割引は売り切れており、現在も値が上がっている状況です。非常に珍しい製品なので欲しい方は早めに注文しましょう。