食べれるバルーンレス水風船のキットがKickstarterに出展
Clarissa Redwine氏の考案したバルーンレスの水風船キットがKickstarterにてクラウドファンディングを開始しました。ゴムを使わず水風船を作るユニークな化学実験アイテムです。
成分はアルギン酸ナトリウムとカルシウム乳酸塩
試作品の動画が掲載されていますが、確かにゴム製のバルーンを用いず、液体を柔らかな固体にすることに成功しています。
実はこのアルギン酸ナトリウムとカルシウム乳酸塩の組み合わせでスライム状の物体を作れること自体は既に知られています。海藻由来の多糖類であるアルギン酸にカルシウムを加えることで皮膜を形成し、スライムが完成するわけです。
またアルギン酸ナトリウムもカルシウム乳酸塩も食品添加物として使用させる薬品ですので、食べても健康被害は発生しません。子供でも安心して遊べるキットになっています。
より小規模なプロジェクトの好例
Clarissa Redwine氏もこの仕組みが同氏によって考案されたものではなく、既知の化学実験の技術を応用した物であることを認めています。
プロジェクトそのもの独自性に欠けるのに本案件を紹介した理由は、このプロジェクトが企画開発を1週間で行ったものだからです。クラウドファンディングサイトに出展されるプロジェクトは個人単位でも大規模化する傾向に有りますが、こういう個人でもサッと容易できる範囲で気軽にトライできるということを示した良い例です。
日本では依然敷居の高いクラウドファンディングですが、思いついたアイディアで速攻トライするという人が増えると小粒でも個性的な案件が増えていくでしょう。
ちなみにこのプロジェクトは1000ドルの目標に対し、既に7000ドルの資金調達に成功しています。特許技術が無くても、アイディア次第でいくらでも勝負できるということですね。
