NPO法人運営のスーパーヒーロー、破牙神ライザー龍のライブ開催キャンペーンがクラウドファンディング実施中

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破牙神ライザー龍はNPO法人HEROが運営するスーパーヒーロー企画で、東日本大震災に被災した子供達に元気を与えることを目的にスタートしました。

今では無償のキャラクターショーの他、交通安全教室や防災教室などより公益性の高い活動も実施しており、単なるヒーロー企画を超えた価値の有るプロジェクトに発展しています。

2018年のスーパーライブ開催費用をクラウドファンディング

今回のキャンペーンは2018年度の破牙神ライザー龍スーパーライブを開催するための原資を調達することが目的です。

元々はテレビヒーローのライブに負けないクオリティを被災地の子供達に届けたいという思いでスタートしたライブですが、高額な費用負担から2017年は開催を断念せざるを得ませんでした。しかし2018年は何とか復活したいと開催費用の一部をクラウドファンディングで集めることにしたそうです。

 

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こちらは2016年のライブのダイジェスト。宮城県石巻市の河北総合センタービッグバン 文化交流ホールで行われたものです。

破牙神ライザー龍はボランティアのスタッフで運営されていますが、ライブを行えば会場や機材の使用料、広告宣伝費、それにスーツの新調は当然1点当たり非常に高額な費用がかかってしまいます。

クラウドファンディングを通じて少しでもそれらの負担の軽くなれば、新規キャラクターの追加などより充実したライブが出来るわけです。

なおヒーローショー自体は例年200回弱の回数を宮城、福島、岩手で行っている状況です。つまり2日に1回以上のペースで日本の何処かでヒーローショーを行っている計算になりますね。

制作スタッフがやたら豪華

破牙神ライザー龍はいわゆるご当地ヒーローとは出自が少し異なり、TV企画のヒーローにも劣らない高クオリティを出そうと企画されました。そのため、ヒーローのスーツのクオリティも押しなべて高いですし、制作に関わっているスタッフも全国的な知名度を誇る方が多数参加しています。

特徴的なクリーチャーデザインは韮沢 靖氏。平成一期の仮面ライダーデザインでも活躍していたので今の20代30代には見覚えの有る方も多いのでは?
更に主題歌を宮内タカユキ氏が担当、石原慎一氏や山寺宏一氏など音楽関係も大御所が揃っているという超豪華メンバーです。

リターンは全18種類

・3000円:お礼メールと活動報告PDF

・5000円:サイン入りオリジナルA4ファイルと活動報告PDF

・10000円:破牙神ライザー龍 直筆サイン入りミュージックコレクション+スーパーライブ2018ブックレット(パンフレット)にお名前掲載+活動報告PDF

・10000円(3種):韮沢 靖氏デザインオリジナルA4ファイル+スーパーライブ2018ブックレット(パンフレット)にお名前掲載+活動報告PDF

・10000円:墨絵「破牙神ライザー龍」オリジナルA4ファイル+スーパーライブ2018ブックレット(パンフレット)にお名前掲載+活動報告PDF

・15000円:墨絵「破牙神ライザー龍」オリジナルマグカップ+スーパーライブ2018ブックレット(パンフレット)にお名前掲載+活動報告PDF

・20000円:1万円分の好きなグッズ+スーパーライブ2018ブックレット(パンフレット)にお名前掲載+活動報告PDF

・30000円;破牙神ライザー龍ユニオンフォームの訪問+スーパーライブ2018ブックレット(パンフレット)にお名前掲載+活動報告PDF

・30000円:12月14日(金)破牙神ライザー龍スーパーライブゲネプロ&バックステージご招待+破牙神ライザー龍直筆サイン入りオリジナルA4ファイル1枚+スーパーライブ2018ブックレット(パンフレット)にお名前掲載+活動報告PDF

・30000円:本編&バックステージツアーA~E ご招待+破牙神ライザー龍直筆サイン入りオリジナルA4ファイル1枚+スーパーライブ2018ブックレット(パンフレット)にお名前掲載+活動報告PDF

・60000円:「破牙神ライザー龍」公式ホームページに御社サイトへのリンクを設置(1年間)+活動報告PDF

・250000円:破牙神ライザー龍の画像使用権+活動報告PDF

 

こんな感じでリターンはやたらと豊富です。これだけ多いと逆にどれを選んで良いのか迷うレベルになっています。

リターンの製造が負担にならないかこっちが心配するレベルです。

目標額は150万円、しかし・・・

camp-fire.jp

破牙神ライザー龍のライブ開催キャンペーンは残す調達期間をあと2日に控え、現在20万円弱までしか集まっていません。残り期間を考えると完全な目標達成はちょっと難しそうです。

これだけのクオリティを出した企画でも目標達成できないところにクラウドファンディングの奥深さ、難しさを見ることが出来ます。

しかし幸いなことに、このキャンペーンは調達額の大小にかかわらず集まった分の資金を受け取れるAll-In方式を採用しています。そのため、満額とは行きませんが多少の支援効果は期待できるものと思われます。

All-In方式とは?

クラウドファンディングには、目標の資金が集められないと一円も貰えないAll or Nothing方式と、少額でも支援金を受け取れるAll-In方式の2つが有ります。前者はKickstarterなどが代表的に採用しており、後者がIndiegogoなどが採用しています。

一般的に前者は目標を達成できないと資金を受け取れないことからキャンペーンをしっかりした物にしようとするインセンティブが働くと言われています。
それに対してAll-In方式では例え目標の半分しか集まらなくてもその分は貰えるのが魅力です。ただし、金額の大小に関わらずプロジェクトの実施を義務づけられることが多いです。

つまり、クラウドファンディングの結果に関わらず、プロジェクトそのものは実施するよ、という案件に適しています。
ただしクラウドファンディング自体が、そもそも有用なアイディアを選別するためのものですから、資金調達に失敗したプロジェクトを敢えてやる、というのもかなり勇気が必要なのは言うまでも有りません。

その点を考えると、All or Nothing方式で出して、資金調達に失敗したらやらないというのが最もリスクを抑えられる方法と言えます。